窓の外を私は見れなくてただしゃがみ込み泣いて…


それが私達の離れる瞬間だった。


頭の中には琉との思い出が一番ある事に気付き涙する。



琉の絶対迎えに行くという言葉を私はただ信じてる。



新しい家

新しい学校

新しいクラスメイト…。


転校しても私は変わらない。


琉がずっとずっと好き。


あれからお互いあまり連絡をとってない。


それで大丈夫なのか不安になるけど…


ただ私は信じてた。


高校を卒業して大学に入っても大学を卒業して就職しても…


誰かに告られたとしても絶対私は琉に一途だった。


そんな月日が経ち



―――8年後。




大学を卒業して私はとある大きなオフィスで仕事。


まぁOLというやつをやってる。


毎日頑張っていっぱい働いて家に帰るとすぐにベッドに倒れ込む毎日。


休日はたまに友達と遊ぶ。


奈美はずっと付き合ってた彼氏ともうすぐ結婚。


こないだ会ったけど幸せそうだった。


拓君からもたまにメールが来る。



拓君は海外で仕事をしているらしい。


拓君かっこいいな。


海外からの写真付きのメールを見ると幸せそうで。



喜美子さんは川端さんと付き合ってるけどまだ結婚式を挙げてないらしい。


なんでかな?


まあ仲良いみたいだけど…



そして…


「なぁ、新聞見たか!?俺もあんな男になりたい!」


「無理無理!大手会社の社長とサラリーマンの俺らとは差ありすぎ!」


会社の男の人達は新聞を見ながら言う。


新聞や雑誌にたまに


琉は出てる。


今輝いてる人みたいな記事で。


仕事頑張ってるみたい。


琉からは連絡は来ない。


もう私なんかとは遠いのかな。


信じてたはずがたまにそう私は思ってしまう。


琉は来ないかもしれない。


そう考えちゃうだめな私がいる。


でも誰とも付き合わず私は待ってた。