だから…。
「ごちそうさま。お風呂入るね。」
普通に今日は接して明日私はこっそり出て行く。
琉に面と向かって別れを言うのは辛いから…。
だめになりそうで…。
「おい、瑞穂!」
――グイッ。
すると突然琉は私の腕を掴む。
………え……?
「風呂から上がったら俺の部屋に来い。」
琉は私に言う。
だめだよ…琉。
私…
このままじゃ…。
「ごめん。今日はできない。」
「は?誰もするとか言ってねぇし!」
琉は私に言う。
「いや、そうじゃなくて今日は自分の部屋で寝…」
「だめだ!俺の命令は絶対。」
そんなの辛いよ。
琉の匂いと温もりで寂しくて辛くなる。
おかしくなっちゃうよ。
でも…。
逆らえないし……。
最後の命令かぁ…。
寂しくて寂しくて…
頑張るんだ、私。
――風呂から上がると琉の部屋で琉と一緒に眠る。
琉は私をギュッと抱きしめて眠る。
琉は私が明日出て行く事を知らないはずなのに行くなというように強い力で私を抱きしめてた。
それが本当に本当に切なくて。
琉が好き。
離れたくない。
その気持ちが強まる。
でも私は…行かなきゃ。
涙を頑張って堪え琉に抱きしめられながら私は眠る。
琉、ごめんね。
私は出て行かなきゃ。
また会った時も琉は私を好きでいてくれますか―?
琉、琉…。
琉はすごく好きな人です。
それは変わらないよ、これから先も。
だから琉も何も変わらないでいて…。
また会って想い合えるよね?
――翌日の早朝。
琉が起きないように気を使いながら大きなかばんを持ち喜美子さんと家を出た。
今日でお別れ。
琉の家にお辞儀をすると私は喜美子さんと車に乗り駅に向かった。


