「ありがとう…拓君。」
私は拓君に言う。
『じゃあな。俺、かっこ悪いとこ見せるとこになるかもしんない。』
「拓君はかっこいいよ。」
私は笑って言う。
『ありがとう。じゃあな。』
「うん。」
私と拓君は電話を切った。
拓君は良い人だな。
色々あったけど…
拓君も私は好き。
友達として。
拓君、好きになれなくて本当にごめんなさい。
でも
これからは良い友達でいてくれるかな。
………あ!
私はまた電話をかける。
親友にも言うべきだ。
「もしもし?奈美?」
『あ、瑞穂!どうしたー?琉君とのラブラブ報告楽しみにしてたんだからねー。』
奈美の高い声が電話から響く。
「あのね、奈美…」
『ん〜?』
奈美はどう反応するかな。
「私ね、家出てく。で、学校も転校するの。」
『……え……』
「琉には内緒でそうしなきゃいけないの。」
『どうして…?』
奈美は私に聞く。
「琉のため。琉の家色々あって。」
『別れちゃうの…?』
奈美は私に聞く。
「ううん。しばらく離れるだけ。落ち着いたらまた戻るし。」
『瑞穂…。』
「ごめんね。奈美。私の考えはおかしいかな?」
『瑞穂の決めた事だもん。あたしは口出ししないよ。大丈夫。瑞穂なら。』
「奈美…」
『寂しくなるからいっぱい電話するんだよ?』
「うっ…奈美ー。」
『こら、泣かないのー。…ってあたしもやばい!』
「ありがとう、奈美。」
『うん。いつ行くの?』
「明日の夕方。」
『そっかぁ。頑張れよ、瑞穂。』
「うん…じゃあね。」
『バイバイ。』
私達は電話を切った。
奈美はやっぱり親友だ。
いいやつだぁ。
私は涙を堪えまた荷物の整理。
大丈夫。
頑張れ私。
頑張るんだ……。


