「嫌だ。言わないと俺寝ないし。」
琉……。
「じゃあ私は頑張って眠る。」
「あ?寝かせねぇよ。バカ。」
琉はそう言うと私を自分の方に引き寄せる。
り、琉…。
「なっ……」
「離さないし。絶対に。」
琉は私をぎゅっと抱きしめる。
琉……。
「どうしたの?琉。」
私は琉に聞く。
「こうしたくなったんだよ。こうさせやがれ。」
琉は私に言う。
「う、うん。」
琉の温もり、匂いが感じられる。
なんだかんだで琉は嫌なやつなのに一番隣にいて落ち着く。
わけわかんないよ。
このままずっと離れたくない。
でも
そんな願いは届かない。
本当は不安。
離れて大丈夫かって。
本当は本当は……。
「瑞穂…?」
だめだ。
感情はついに溢れ出た。
涙が流れる。
「琉、好き。」
私は琉を見つめ涙を流しながら言う。
「なぜ泣く?弱虫泣き虫バカ女。」
琉はそう言うと私に優しいキスをした。
琉がただ好きで止められなくて。
本当の事を言いそうになって頑張って言わないでいた。
「琉、理性平気…?」
キスが終わると私は指で涙を拭いながら琉に聞く。
「今日は我慢してやるよ。でもずっとこうしてやるよ。」
琉はそう言うと私をさらに強く抱きしめる。
琉は私が何も言わないのをひどく怒らない。
なんでだろ…
私が辛いってわかったら優しいとか。
琉の時々の優しさに私は弱くなる事も…。
だめな私。
琉に甘えちゃだめだ。
待つしかない。
私は本当に琉と幸せになりたいから。
選択した。
旅行は何も言わないまま普通に終わった。
琉と海ではしゃいだりバーベキューして楽しんだり。
だから
そのせいで余計寂しくなる。
私は離れなきゃいけない。
琉から黙って…。


