「寂しくなんかないし。」
「嘘つけ!俺が電話した時マジ嬉しそうだったぞ?」
琉はにやにや笑いながら言う。
「はいはい。寂しかったです。」
「なんだよ、その態度…」
琉は普段通り。
でも
私は……。
「そうだ!花火買って来てやったんだぜ!夜、やろうぜ!」
琉は笑って私に言う。
琉…。
「琉、なんで言わないの?」
「あ?」
琉は私を見る。
「奥様に何か言われたの?」
私は琉に聞く。
「別に平気だよ。」
琉は私に言う。
「わかるよ。もちろん反対でしょう?三条グループの状況あまり良くないから…」
「……え……」
琉はびっくりした表情で私を見る。
「知っちゃったの。やっぱり私と琉はだめなんだよね?」
「瑞穂…」
「別れたくないけど別れるべきだよね…」
嫌だよ。
でも…
私は涙を流す。
結婚したら祝福されなくて…会社の状況がどんどん悪くなったら琉は…私は…。
「瑞穂、俺…家出る。」
「………え……」
「瑞穂も一緒に来れないか?」
「だ、だめだよ琉…」
「なんで?」
琉は私に聞く。
「みんなが不幸になるんだよ?会社の状況が悪いのに次期社長の琉がいなかったら…」
「瑞穂…」
「だったら私が出てく。」
「………え………」
「親戚、前は私暮らすの断られたけどもう一度頼んでみたら…」
「そんなのだめだ。」
琉は強い口調で私に言う。
「琉、だめだよ。私がいたら琉に辛い思いさせそうで怖いの。」
「瑞穂…」
「琉は琉で幸せでいればいいし。」
「そんなの俺が許すかよ。瑞穂は俺のお世話係だ。いやがれ。」
「琉…」
「俺は瑞穂と別れたくない。」
「それは私もだよ。でも…」
どうしようもないのかな。
私、本当は琉といたいけど…
けど……。


