幼なじみはご主人様!?








――琉の部屋の前。



仕事まだある…



食器の片付けが終わっても次は琉の服を畳む仕事。


琉の部屋入るのかぁ…



トランシーバーに今の所連絡はない。



琉…何してるかな。



〈コンコンッ〉


琉の部屋をノックする。



だけど



反応なし。


いないのかなぁ?


〈ガチャ〉



私は琉の部屋のドアを開ける。



………あ……



琉は机の上で寝てる。


ベッドで寝なよ…



机の上には数学や生物のテキスト。


私がいない間勉強してたみたい。



「琉〜ベッドで寝なよ。お風呂入らないの?」



私は琉の肩を叩き起こそうとする。


琉…帰りも車で寝てたのに。



「うるさいなぁ…バカ女。」


琉は私が起こそうとすると言う。


「ばか!?」


寝ぼけてるんだろうけどむかつく。


「琉!瑞穂だってば。」


私は琉を再び叩いて起こす。


すると


「ん〜うるさ…」


琉はやっと目を開ける。



「誰がバカ女?」


私は笑って琉に聞く。


「あー…瑞穂か。母さんかと思った。」


「お母さんにバカ女言うの!?琉は。」


「寝起き悪いんだ俺は。」


いやいやいつも悪いよ?琉は。



琉は椅子から降りて床の上に座る。


あ…私、仕事。


私も床に座りこみ、床に散らばる琉の洗濯物を畳み始める。


「瑞穂の夕飯が気持ち悪くて寝てたんだ。」


琉は私の隣に来て言う。


「だったらもう頼まないで。私、かなり久しぶりの料理だったから。」


「だよな。ほとんどうちは料理人だし。じゃあ、瑞穂が作れるのはなんなんだよ?」


琉は私に聞く。


「目玉焼きとか卵料理。あとみそ汁とご飯炊くくらい…」



「それは俺にだってできるな。」


「仕方ないし。料理する機会ないんだから。」


「じゃあ勉強しろ。俺が病気になったらどうする。」


なっ…