「瑞穂、寝た?」


「ん?起きてる…」


終わって少しすると琉が私に聞いてきた。


「瑞穂、俺の方見て?」


琉は私の耳元で囁いた。


――ドキッ。


「うん…」


私はそう言うと琉の方を向く。


「寝れない?」


琉は私の髪を撫でながら聞く。


「うん。」


まだ心臓が…。


本当に私、琉と…


「瑞穂、お前可愛かったし。」


「へ?」


「やばいし俺。」


「琉…」


「瑞穂は俺だけのものだ。絶対離したくない…」


琉はそう言うと私の額にキスをする。


う…琉にドキドキ。



不安で怖くてドキドキして


でも最後は幸せで。


やっぱり私は琉が大好きなんだ。


琉と離れたくないと本気で思った。


昔は素直になれなかっただけなんだ。


でも今は…。


「琉…好き。」


私は琉を真っ直ぐ見つめ言う。


「俺も瑞穂が好き。」


琉は笑ってそう言うと私を抱きしめた。


それで安心して私達は眠った。




琉の匂い、温もりみんなみんな本当は好き。


昔は世の中で1番嫌だと思ってた。


でも今は世の中で1番好きなのかな。


琉の事が本当に本当に愛しい。












――翌朝。


起きると琉は部屋にいなかった。


琉…?



いつの間にか琉は離れてる。


温もりが感じられない。


私は慌てて床に散らばったパジャマや下着を拾い着替える。


琉、どこ行ったのかな。



着替えると髪を整え部屋から出て琉を捜す。




琉…?




「マジで!?」


するとある部屋の前で琉の大きな声が聞こえてきた。


なんだろ?


私は部屋のドアを開ける。


「あ、ネボスケ瑞穂。」


部屋に入ると琉が言う。


ネボスケって…誰のせいよ…