「琉様、ようこそお越し頂きました。」
……げげっ。
ホテルに入ると大きなシャンデリアと広さにアンティーク調で綺麗な創り、そして何十人のホテルの使用人の出迎えにびっくり。
さすが琉様だぁ…。
「お荷物どうなさいますか?」
「自分で運ぶ。あ、今日は昼が13時、夕飯を18時にしろ。」
「かしこまりました。」
琉は使用人に命令中。
そうだよね。
将来琉はここみたいな場所をいっぱい守って仕事しなきゃいけない。
社長さんになるんだもんね。
琉は大変なんだね。
そんな琉の奥さんなんか私でいいのかな。
奥様は絶対反対するなぁ。
旦那様ももちろん。
喜美子さんと川端さんは賛成してるけど…。
私は琉を上手く支えられるのかなぁ…なんて。
「おい、瑞穂!早く行くぞ?」
「あ、はい!!」
琉に言われると私は琉と一緒に部屋に向かった。
「……ここだ。」
部屋の前に着くと琉が言う。
問題点…それは…。
〈ガチャ〉
琉は部屋のドアを開ける。
―――!?
「ね、琉…マジで同じ部屋?」
「うん。」
い、嫌だ!!
部屋には大きなベッド一つだけ。
琉が前に言った発言のせいで私は動揺。
旅行では何するかわかんないんだよ、琉は!
「ベッドなぜ一つだけ?嫌だよ…。」
いいじゃん、二つで。
「あー、ばあさんが選んだんだよ。ベッド一つしかない部屋。」
き、喜美子さん!!
喜美子さんは一体誰の味方!?
もお…嫌…。
「き、喜美子さんの部屋行きたい…」
「は?だめだめ。あそこは小さいベッド一つだけだし。」
……そ、そんなぁーっ。
ひどいよ…琉も喜美子さんも。
「そんなに嫌かよ?」
「嫌だよー。琉のバカ。」
私が言うと琉はにやっと笑った。
もうーっ。


