幼なじみはご主人様!?










頭から離れない


琉の意地悪な笑顔。



「仕事まだあるよー…」


カレーはやばい味だし、いまだ気持ち悪い。


あと


琉の意地悪の余韻が…


あー…なんであんなやつ?


幼稚園は可愛い時期なはずなのに今と変わらない。


私を叩いたり、追いかけたり。


長くいれば平気になると思ったけどMな私はだめみたいだ。


さっきみたいな事言われたら


本気にするし。


あー…琉地獄だ!


琉はかっこよくてスポーツも勉強もできて…


性格を抜けば理想な王子様。


性格が優しかったら良いのに…



だけど


みんなからは意地悪だからいいという意見が。



毎日いる私にとってはきついけど。


でも


みんなが好きだからか


私もたまに


琉にドキッとしたり。


琉を


好きになんかなりたくないのに。


好きになったら負けみたいじゃん。


――琉は…自分の部屋に行ったんだ。


私は台所で食器洗いと片付け中。


片付けが終わったら琉のために琉の服を畳み、風呂の用意。



あー…早く寝たいな。



多分


明日も琉地獄。


デート…じゃなくて


琉と遊ぶんだと。


来週は


お祭り。


琉と離れた事があまり私にはない。


振り回されて振り回されて…


友達とは学校でしか話さない。


あまり遊べない。


琉のためで。



多分、この家で一番嫌な仕事が琉のお世話係だと思う。


私が来る前、色々な人が琉のお世話をしてた。


でも


辞退した人多し。


そこで一人ぼっちになった幼い私を琉のお世話係に。


幼稚園からの幼なじみで琉に近い存在だったからかな。



でも


私には辛いです。



琉の笑顔は


悪魔にしか見えない。


あれで女の子にモテるなんて。


本当に本当に納得いかないよ。