「頑張ってそれまで我慢してやるよ。」
……!?
が、我慢?
じゃあ旅行の時は…。
ど、どうするんだ私!
「おい、行くぞ。アホ。」
「え?」
琉はベンチから立ち上がると私の手を引く。
「あ、あの?」
「帰るぞっ。」
「え?」
「家に。」
「う、うん…」
私と琉は手を繋ぎ歩き出す。
学校戻ったら騒ぎになっちゃうもんね…。
「帰ったら仕事いっぱいだからな!」
「へ?」
き、今日…誕生日だから特別待遇じゃ…
「俺の命令にいっぱい従いやがれ。」
し、従いやがれって…
「今日、誕生日なのに…」
「十分してやっただろ!これからは俺の奴隷に戻るからな。」
「ど、奴隷!?」
そこはお世話係って言いなさいよ…
あ、でも
琉からしたらお世話係は奴隷も同然かも…
お世話係って本当は奴隷の綺麗な言い方だったり?
「ほら、瑞穂…行くぞ!」
「あ、うん!」
まあ
今日は良い日だったからいいか。
琉にまさか早めのプロポーズされるなんてね。
琉と学校サボるなんてね。
今日は最高なのかな。
大好きな彼と過ごす。
相手は琉だけど…。
良い誕生日だよ…。
琉が本当はすごく私は好きなのかもね…。
家に帰ると私はメイド服に着替えさせられ琉に命令されまくり。
彼女からお世話係って感じだよね。
でも仕事時間が終わると琉の部屋に行き寝る事に。
お世話係から彼女に。
琉は嫌なやつだけど強く好きと感じる時もある。
普通のカップルらしくないかな?
でも
毎日、琉といるから楽しく辛くない。
やっぱり9年前のあの日から私は琉に救われたのかな。
寂しいなんて一度も思ってないかも。
琉が私の隣にずっといるようになってからは。


