「…川端。」
公園に着くと琉は待っていた川端さんを呼んだ。
「琉様、こちらですね?」
川端さんから琉は大きな白い箱を受け取る。
「そうだ。ありがとう、川端。お礼にばあさんとデートさせてやるよ。」
「いえいえ、いいんですよ…琉様。」
「遠慮すんなって。帰ったらばあさんに言うし。」
「は、はぁ…」
「じゃあな。」
琉が言うと川端さんはお辞儀をして車に戻っていった。
川端さんってば琉に振り回されまくりだなぁ。
今日、確か川端さん仕事なかったはずじゃあ…
すると
「ベンチ座ろうぜ。」
琉は私に言うと箱を持って先に公園のベンチに座った。
私も隣に座る事にした。
砂場や遊具の周りには子供がたくさんいた。
「あー…やっぱり暑いな。夏嫌いだ!」
琉はハンカチを取り出し汗を拭きながら言う。
「琉、冬も寒いから嫌い言ってるよね?」
琉ってば…
「うるせぇ。俺は自分が満足できないと嫌なんだよ!」
琉は私に言い返す。
うるせぇ…って。
彼女に普通そんな言葉使わないよね?
まあ琉が自分一番で性悪なのは何年もずっと一緒にいる私には慣れた事ですが。
「琉は本当自分一番だからね。」
私は呆れながら言う。
その性格はお坊ちゃま特有なのかな?
それとも琉が特殊?
琉とずっと一緒…
考えた方がいいのかな?
多分離れないだろうけど。
この調子なら。
「当たり前だろ。俺は自分一番でなきゃやってられねぇし。」
なんで琉を好きなのか謎なんだよね。
「もういいです。私はどうせ二番でしょ?」
私はため息をつきながら言う。
すると
「それは違うよ。」
「へ?」
違う…?
「もし、何か事件があったら自分より瑞穂を大切にすると思うし。自分一番は普段の話。」
「そ、そう。」
でも普段は私より自分なんだ…
良いのかな?それで…


