「俺には負けるから。」
私が言うと琉が言う。
「本当…琉は自分1番だね。」
「悪いかよ?」
「別に。でも私にとっては琉よりかっこよかったかも!」
「はぁ?」
「琉より優しいし。」
「俺は一番優しいだろ。お前に。」
「え……」
「あんなやつよりなぁ、俺みたいなやつのが一途でいい男なんだよ。」
「自分で言うなだし…」
私が言うと琉は笑う。
「そんなに俺に妬いて欲しい?」
「えっ?」
「俺、ヤキモチ妬くとやばいから。」
「なっ…」
「俺ほどお前を想う男はいねぇ。」
琉はそう言うと私の手を引いて歩き出す。
映画のパンフレットを一つ買うと私達は映画館を出た。
「次、どこ行く?」
「ん?時間あるからよ…動物園とか?」
「私大好き!」
「そう言うと思った。行くか。」
「うん!」
動物園かぁ…
大好きだぁ。
「動物園行ったら飯食って…」
「私、行きたい場所ある!」
「じゃあ付き合ってやるよ。」
「うん!」
今日だけ私はわがまま言えます。
今日以外は琉の言いなりだしなぁ…
たまにはサボりもいいもんだね。
なんだかんだで琉といると楽しいし。
「今日は川端なしだけど大丈夫か?」
「大丈夫だよ〜。今日はいっぱい遊ぶよ!」
「不良娘だな、瑞穂。」
「琉は不良少年だね。」
私が言うと琉は笑った。
「今日だけ不良カップルだな。サボりだし。」
琉が言う。
「今日は特別だよ。」
琉が言うと私は言った。
嬉しいもん。
本当は。
琉と一緒に誕生日過ごせるんだもん。
やっぱり琉は好きな男の子…
大切な彼氏さんであるから。
「瑞穂。」
「ん?」
私は琉を見る。
すると
「ん…」
琉に突然キスされた。
り、琉〜
琉が唇を離した時には私の顔は熱かった。


