「まぁ、琉君はモテるからね〜」
「なんであんなのがモテるかな…」
「だって勉強、スポーツ万能。見た目はイケメン!ビンゴだよ〜」
「あいつは性格に問題があるの!」
「幼なじみだからわからないんだよ〜瑞穂は。」
「いやいや、普段の家での琉を見てないから…」
私は琉の家に暮らしてる。
小学4年の時に両親を亡くし、一人になった私。
それを幼稚園からの幼なじみの琉が奥様達に言って…
私は琉の家に。
琉の両親はたまたま父の会社と取引してた繋がりもあったという事で仲良い仕事仲間の娘の私を引き取ってくれたんだ。
だけどその代わり…
学費などは自分で働いたお金で出す決まり。
そう…
琉の両親が出した条件は
琉の家でバイトして学費を出す事。
しかも
最悪な事に…
琉だけのお世話係。
学費だけで小遣いはパー。
でも
服とかのお金は琉の優しいおばあちゃんがくれる。
琉のおばあちゃんは私の理解者で大好きな良い人。
だから
毎日、琉といる。
休みはあまりない。
私が琉のために働けば琉の両親は私の学費とかを出してくれる。
大学にも行きたいので…
大学入って卒業して一人暮しできるまで琉のお世話係…
琉の家を出たら行く所がないから大変。
つまり夜中に琉が起こして命令してきたら必ず出動。
権利は琉が持ってる。
私を辞めさせるのも、給料を減らせるのも。
だから
毎日…きついです。
琉とは幼稚園も小学校も中学校も高校もみんな同じ。
幼なじみなんだけど…
私に命令ばかりして私を振り回す。
悪魔?俺様?ご主人様?
あー…琉に人生を壊されるよ…
琉に私はコントロールされてる気分。
すると
「おい!命令だ。こっち来い!」
――ビクッ
また命令だ…
琉が命令するのはどこでも私限定。
いつでもドキドキだし…


