「瑞穂、マズすぎ。」
弁当の時間。
琉と私は弁当を食べる。
「じゃあ食べないで!」
「嫌だ。腹減ったから。」
「ハンバーグ焦げた以外は問題ないよ!」
「あ?そうか?なんか変!」
「琉!」
こんな嫌な男が私の彼氏。
優しさは琉に何パーセントあるんだろ。
嫌な感じだよ?琉!
「瑞穂、帰るぞ。早く来やがれ!」
「はい…。」
放課後になると琉と私は帰宅。
「川端さん喜美子さんと今どうなのかな。」
私は琉と話しながら歩く。
「あー…なんか今度映画行くとか。」
「えっ!?」
ま、マジで?
「まぁ、あいつは上手くいくだろ。」
「よかったー。喜美子さん一人は寂しいと思うから。」
「え?」
「旦那さんが亡くなって20年。寂しくないわけないよ。」
「まあな。」
「二人再婚したら良いのにね。」
喜美子さんは私のおばあちゃんでもあるし。
「人の事気にしてる場合かよお前。」
「へ?」
私は琉を見る。
「俺らはどうなるんだろうな。」
大丈夫だよ。
琉の気持ち知っちゃったもん。
琉の両親は厳しいけど私…。
「大丈夫だよ。きっと。」
私は琉とずっと一緒にいられるのかな。
琉とこのままがいいなぁ。
「瑞穂、腹減った。命令だ。帰ったら何か作りやがれ!!」
「は、はい?」
「昼の弁当お前ひどすぎ!」
「琉ひどい。頑張ったのに!!」
「頑張ってあれか?最悪じゃん。どうしたらあんな料理に…」
「もう琉にはお弁当作りたくない〜」
「だめだ!命令に拒否権なし!」
「琉ひど!文句言うのに私に作らせるなんて〜」
「いいだろ。彼女が彼氏に料理作るのは当然だ!」
「何それ…。」
琉のばかー。
まだ言うか!
本当琉の自分勝手さには呆れます。