琉には命令されたりスパルタなテスト勉強をさせられたり振り回されまくり。
でもね
毎日昼休みになると琉と二人で弁当を食べるようになった。
夜二人で抱き合って寝るのも少しずつ慣れた。
そんな毎日。
恋をしてるからか毎日が輝いてるような気がしてた。
琉とずっと一緒。
琉がいればいい。
そう思ってた。
この先何が起こるかだなんて琉も私もわかるはずがなかったんだ。
なのに…。
――学校が終わり、土曜日。
今日は勉強会は夜。
本当なら一日やるんだけど。
今日は両親の命日だ。
家を出たら花屋に行き花を買い、墓まで電車で行く予定。
今日はお世話係の仕事なし。
久しぶりに両親に会う。
私は用意を終え部屋を出た。
あー…眠いな。
昨日もテスト勉強だったし。
琉スパルタだよぉ。
私は廊下を歩く。
すると
「瑞穂!」
後ろから声をかけられた。
振り向くと琉がそこにいた。
「俺も行く。」
「えっ…?」
私は琉を見る。
「川端が送るって。今、車出てる。一緒に行こう。」
「う、うん。」
琉も行くんだ…。
川端さんも感謝だな。
今日は本当は仕事がなかったのにわざわざ来てくれて。
「瑞穂、行くぞ?」
「あ、はい。」
私は琉と玄関へ。
命日になるといつも気持ちは複雑だった。
六年前を思い出すから。
でも
今は琉がいるから大丈夫だよ。
「お乗り下さいませ。」
「ありがとうございます。川端さん。」
学校の時みたいに私達は車に乗りこむ。
だけど
〈ギュッ〉
琉は私の手を握った。
「琉?」
私は琉を見る。
「ずっとこうさせて。」
琉が言うと私は笑って頷いた。
車が動き出す。
今日、行きの車の中では誰も話さなかった。


