拓君は琉と距離を置いて他の友達と行動してた。
まだ複雑。
でもこのままでいいんだよね?
拓君は私に一途でいるみたい。
でも
私には大切な人が。
ずっとずっと一途でいられる人が。
私は友達とふざける琉を見てた。
私は
琉を選んだ。
拓君とは友達に戻れるまで…。
複雑だけど…。
――放課後。
「瑞穂、帰るぞ!」
「は、はい。じゃあね、奈美。」
私は奈美に挨拶すると琉と帰る。
「バイバイ!」
私と琉は並んで帰る。
「疲れた〜」
「私はお腹空いた。」
学校疲れたなぁ…。
「でも放課後デートする約束だ。」
「あ、そうだった…」
「忘れんなよ。」
「すみません。」
金魚の餌と明日の琉のお弁当の材料と…。
あ、お料理の本も買わなきゃ。
……って主婦か?私。
すると
〈ギュッ〉
琉は手を握ってきた。
私は琉を見た。
「付き合ってんだ。」
「う、うん。」
まだ慣れない。
手を握る事が。
琉とだからかな?
琉とは近いようで遠く感じてたから。
琉が近いとわかるとドキドキするの。
「最初はゲーセンだな。」
「えっ?」
「今度は制服プリ!」
「う、うん。」
琉とデートとか…変な感じだな。
付き合ってるんだマジで。
琉の隣にいるのは私なんだ。
「帰ったら勉強。」
「へ?」
「今日は一日嫌でも俺と一緒。」
「や、やだなぁ…」
「いいじゃん。大好きな俺とずっと一緒。」
「うっ…大好きとか…」
「だってそうだろ?」
琉は笑って言う。
「なっ…」
「俺も同じ。瑞穂をいじめまくろうかな。」
「やめて。」
私が言うと琉はまた笑った。


