〈キーンコーンカーンコーン……〉
「おい、起きやがれ!!」
琉には怒鳴り声で起こされた。
「は、はい!」
私は慌てて起き上がる。
「あはは。寝起きの顔やば!」
「琉ひどい!」
「授業終わった。戻るぞ。」
「はい…」
一時間はあっという間なんだね。
寝てばっかだったな。
琉は
ずっと起きてたのかな?
寝顔見られてたんだ…。
なんか複雑。
私、爆睡しちゃったな。
みんな
私と琉がサボったって気付いてるよね。
〈ガラッ〉
「あ、瑞穂〜おかえり!」
奈美はクラスに戻ると私に手を振った。
みんなの視線は痛い。
奈美だけはマイペースなんだなぁ。
「ただいまぁ。奈美ごめん。先生になんて言った?」
「あ〜琉君が具合悪くなったから瑞穂が付き添いで行ったって。」
「ありがとう〜このお礼しなきゃね!」
「ん〜じゃあコンビニのパフェ奢って?」
「オッケー。」
私と奈美は笑う。
すると
「じゃ、俺は行くな。」
琉は私に言うと友達の所に行った。
琉…。
「で?何してたの?授業サボって!」
奈美はにやっと笑って私に聞く。
「な、何もないよぉ。」
「本当に?瑞穂にこにこだよ?」
「そうかな?」
「その幸せあたしにも分けて〜」
「無理だよ〜」
私と奈美はふざけ合う。
今まで仲良かった他の友達はいつもみたいに近づいては来ない。
でも奈美がいるから大丈夫だ。
すると
〈ガラッ〉
「おい、拓〜?」
拓君が教室を出た。
拓君…?
「あいつ大丈夫かな?今日元気なくね?」
近くにいた男子の話し声が聞こえる。
「み、瑞穂?」
私は拓君を追いかけた。
やっぱりこのままは…。


