幼なじみはご主人様!?




「琉、ごめんなさい…ごめんなさい。私…」



私は琉を追いかけながら言う。



こんなの…



琉は振り向かず早歩き。



琉…


――ガバッ。


私は琉に後ろから抱きつく。



「怒らないで?」


琉…許して?



「瑞穂…」


「嫌にならないでね?」


私が言うと琉は私から離れる。


……えっ…


「サボるか。」


琉は笑って私に言った。


「えっ…今なら授業間に合う…」


「いいから。」


琉は私の手を引いた。



仕方ないなぁ。


奈美には悪いけど…


琉のため。


機嫌直ったのかな?



「琉、どこ行くの?」


だけど琉は何も言わない。



どこ…?



ただ黙って行く。













〈ガチャ〉


琉が連れて来たのは



「……屋上?」


開いてるんだ…。


「サボりにぴったり。」


「何それ?」


「開いててよかったな。」


「うん。」


私と琉は床の上に地べたに座り込む。


「琉がサボりなんて珍しい…」


意外に真面目だから。



「たまにはいいじゃん。」


「確かに。」


一限は数学。


私の嫌いな授業。


ラッキーかも。



「琉、もう怒ってない…?」


私は琉に聞く。


「うん。なんか俺機嫌悪かったからよ。」


「どうして?」


私は琉を見る。


「拓に瑞穂諦めない言われたから。」


「えっ……」


「独占欲強いし、俺…ガキだからよ。」


「そうだったんだ…」


「瑞穂は渡さないけどなんか拓に言われてから機嫌悪くなって。瑞穂には悪かったな。」


「ううん…」


拓君がそんな事…。


でも私。


「大丈夫だよ。私の一番は昔から琉だよ。」


私は笑って言う。


私は琉だけだよ…?