昔から


付き合ったらゴールだと思ってた。


でも


違うんだ。


いつも幸せなわけではない。


きっとこの先


色々あるんだよね。



でも


乗り越えなきゃだめ。



今は


落ち着いて琉の判断に従うべきなのかも。



「瑞穂。」


琉は私の頬に触れる。


琉は私を見てくれてた。


幸せなんだよ?


だから



大切にしてその幸せがずっと続くよう


頑張るべきなんだよね。


琉は嫌なやつだった。


でも今は


彼氏…なんだもんね。


「んん……」


琉はまた私にキスをした。


今日で三回目かな?


でも


嫌じゃない。


今はさっきと違って激しくない。


「はぁ…」


琉は唇を離すと私を見つめる。


琉に見つめられるとなんかふらふらする。


ドキドキしてるし。


「もう他の男には触れさせねぇよ。」


琉は私の唇に触れながら言う。


――ドキッ。


琉……。


「琉、大丈夫だよ?私、琉が一番…だから。」


一番嫌と思ってたけど


本当は…


一番好きで大切だったんだ。


おかしいよね。


もちろん


琉の性格にむかついたり戸惑ったりするけど…


付き合ってからはさらにやばいかも。


でも


頑張るよ。


幼なじみ、お世話係…


そして


彼女として。


「へぇ。瑞穂の一番は俺かぁ。じゃあもっと俺に夢中にさせようかな?」


「や、やだよ。」


「幼稚園からずっと見てたんだ。俺をいっぱい幸せにしろ。」


「なんでそうなるのさ。」


「やばいなぁ。夜中二人きりは危険。瑞穂、襲っちゃいますよ?」


「じゃあ今から部屋から逃げる。」


「部屋の鍵なら俺はいつでもメイドにすぐ閉めさせられるよ?廊下にいるし。」


琉はにやっと笑って言う。


「やだよ琉!」


琉のばか〜


全くこの人は〜