「あいつとは…どっちにしろ友達ではいられなくなるから大丈夫だ。」
琉は読み終えると携帯を閉じて言った。
「……えっ……」
「気まずいとか関係ない。俺はあいつがお前を好きだと知っててお前を彼女にした。それくらい当然だ。」
「でも…」
琉と拓君は親友同士なのに…
「お前が気にする話じゃない。俺は瑞穂さえいれば大丈夫だから。今は俺も拓も気持ち的に友達できない。でも、いつかはな。」
「琉……」
私のせいかな…。
私がこんなだから。
拓君とは友達でいたい。
琉とは仲良く付き合いたい。
そんな自分勝手な事考えてるんだもん。
そんなんだからきっと
琉も拓君も傷ついちゃうよ…。
私…私…。
「瑞穂、気まずいのは仕方ない。まだ最初だろ?いつかは落ち着くよ。俺がいるから。拓には関わるな?」
「琉…」
「俺はあいつに瑞穂をとられたくない。本当は友達でいたいけど。こうなった以上仕方ないし。俺は瑞穂を選んだんだ。何が起きても瑞穂の隣にいるって決めたから。」
「……えっ……」
「だから、拓の事は忘れろ。」
「……う、うん…」
「あいつとは落ち着いたらちゃんと話すし。」
大丈夫なのかな?
琉は。
拓君は。
私は琉を選んだよ…?
だけど
複雑なの。
どうして
誰かを想う代わりに誰かが傷ついちゃうのかな?
みんなが幸せでいて欲しい。
ただ願う自分勝手な想い。
拓君が私に告白して来た瞬間が頭に浮かんでどこか痛んだ。
私は
このままで良いのかな?
琉にも拓君にも辛い思いさせたくない。
だけど
そう思うのはだめなの?
複雑な気持ちが私の心の中にあった。
「瑞穂が拓にとられるのは嫌だから。瑞穂は何も考えないで隣にいろよ。」
「琉…」
「約束できるよな?」
琉は私を真っすぐ見つめて私に聞く。
「うん。」
でも琉を私は選んだから…。


