幼なじみはご主人様!?



すると


「命令してんだ。早くやれ。」


むっ…人が気使ったのにこの人は…


「わかりましたー。」


私はそう言うと掃除機のプラグをコンセントにさし、掃除機をかける。


琉はベッドで寝転んで雑誌を読んでる。


琉は本当自分一番だよね。


でも


さっきの体育の時は珍しく優しかったな。


なんでだろ。


琉が優しいとリアルに怖い…



………って


琉の事何考えてんの?私。


一日で一番一緒にいる時間が長いやつだからなぁ…


琉が思い浮かぶんだ。


むかつくお坊ちゃまだよ…琉は。



あー…友達みんな今日合コンかぁ。


私も行きたかったな…


恋かぁ。


すると


「おい、暇だからなんか話せ。」


琉が私にいきなり言う。



「………は?」


私は掃除機を止める。


「もうそこの掃除はいいから。俺、退屈だから楽しませろよ?」


「なっ……」


「敬語はいいから。俺と二人きりの時はタメな。」


「……えっ?」


「敬語、うざい。」


じ、自分勝手だなぁ…


敬語は仕事中にって言ったの琉じゃん。


「はいはい。」


私は掃除機のプラグを抜く。


「なんか話ないのかよ?」


「面白い話はないよ。」


「じゃあ普通の話。」


「琉を楽しませるなんて難しいもんだよ…」


私は床に座る。


すると


「おい、まだ掃除は終わってない。モップしながら話せ。」


琉は私に言う。


「はいはい。」


私はモップを取ると水につけ絞り、床を拭き始める。



普通の話かぁ…


「ねぇ、琉はさ…彼女欲しいとかないの?」


なんか気になったから私は聞く。


性格こうでもモテるのに琉には彼女なんかいない。


「…あ?あほか?お前。俺に相応しい女なんてめったにいないぜ。」


「はいはい。聞いた私が悪かった。」


こんなんなら一生できなかったり。


私は笑う。