り、琉!?



「えっ…ちょ…琉!?」



「いいから来やがれ。」



は、はぁ??



み、美佳ちゃんは良いの?



た、拓君は〜?




「り、琉〜」




な、何なの!?



私もらうって!?











「ここなら来ないな。」


琉は神社の境内の前で立ち止まった。



り、琉?


「い、いいの?」


「あ?」


「美佳ちゃんは…」


「は?俺があんなガキにマジになると思った?」


「は、はぁ?」


なんかキャラ違ったし。


それに


仲良かったじゃん!


だから


妬いたのに…。


琉、何考えてるの?


「二人心配してるよ?きっと。戻らないと…」


本当は戻りたくないけど。


戻ったらまた…。



「やだ。」


「……えっ……」


「お前、拓と仲良くすんな。」


「は、はぁ?」



た、拓君と仲良く?


「り、琉だって美佳ちゃんと仲良かったじゃん。」



すると琉はため息をついた。


「どうしようもない鈍感女だな。」


「えっ……」


鈍感女?



「あほ。」



……えっ…


―――グイッ…


「んんっ……」


――ドキン…


琉にいきなりキスされた。


な、何!?



頭がふらふらする。


「……っ……」


キスを終えると琉は笑って私を見た。


――ドキンドキンドキン…


……り、琉?


「もう拓には触れさせない。」


琉は私の唇に触れながら言う。


――ドキッ…


「な、何言ってんの?琉。」


琉のキスは上手くてドキドキした。


いきなりキスされるなんて…


「お前ばかすぎ。」


「わ、わかんないよ。琉何考えてるか。好きな人は?いいの?」


「はぁ?まだわかんない?」


琉は呆れて私を見る。


……えっ……