「なっ…全然だよぉ…」
私は笑って言う。
「そうかな。あー…悔しい。俺だけ私服。」
そういえば
琉も浴衣だ…。
私だって琉に浴衣似合うねとか言ってないじゃん。
拓君や美佳ちゃんに気取られて琉に私から話しかけてなかった。
積極的になれなかった。
「瑞穂ちゃん、俺…すごく瑞穂ちゃんが好き。だから全然とか言わないで?」
「えっ……」
「俺が惚れた女の子なんだから。」
「拓君。」
「あいつじゃなくて俺を好きになって欲しい。」
「えっ……」
「琉には負けない。」
すると
「おい!焼きそば買って来たぞ〜」
琉と美佳ちゃんが来た。
琉…美佳ちゃん…。
「美佳ちゃん、また分けよう。」
琉は笑って美佳ちゃんに言う。
嫌がらせみたいに琉は私にどんどんやきもちを妬かせてくる。
美佳ちゃんに笑顔向けるのも触れるのも見たくないのに。
拓君には
諦めない言われたし。
複雑な私の気持ち。
私はどうしたら良いかな。
告白という目的は果たせないのかな…。
「美味しいな。」
「琉さん、美味しいですね!」
「そうだね。」
そうだね…って。
琉…いつもとキャラ違いすぎ。
また二人を見て胸は痛む。
「瑞穂ちゃん?食べないの?」
「あ、食べる。」
私は焼きそばを食べる。
拓君には悪いけど
私は琉ばっかさっきから見ちゃう。
なんでだろ。
なんで琉なんだろ…。
辛い…のに。
「琉、この後別行動しねぇ?」
……えっ…
食べ終わると拓君が琉に提案した。
……どうしよう…
別行動なんかしたら琉は…
私は…。
すると
――グイッ
……えっ…
「じゃあ瑞穂もらう。」
……は、はぁ?
琉は突然私の手を引きその場から離れる。
えっ…どうゆう事!?


