「いや、さっき射的取れなかったし何かあげたくて。」
「もしかして拓君も負けず嫌い?」
「…も?」
………あ……
「ううん。なんでもない。」
私は笑って言う。
でも
ヨーヨーって小さくなっちゃうんだよね。
寂しいな。
「ヨーヨーってなんで小さくなっちゃうのかな。いつも寂しいの。」
「確かに寂しいね。あ、でも小さくならないの後で他にも取ってあげるよ。」
拓君が言うと私は笑って頷いた。
拓君はなんでこんなに優しいんだろ…。
拓君を好きになれたらよかったのに。
そしたら
誰も傷つかないはず。
だけど
「琉さん、あれ可愛くないですか〜?」
「お、そうだね!」
琉は美佳ちゃんと楽しそうに笑ってる。
美佳ちゃんは琉にずっとべたべた。
だめだ。
やきもちがひどい。
意地悪な笑顔は私にだけ?
琉のあんな顔見たくないよ。
むかつく嫌な男の琉じゃなきゃ…
私はすごくやきもちやきだ。
すると
「拓〜俺ら焼きそば買って来るな。お前らのも買っとく。」
琉は突然振り向き私達に言った。
焼きそば…。
「お、サンキュー。」
拓君は笑って琉に言う。
琉達は焼きそばを買いに行った。
やば…拓君と二人。
琉と…美佳ちゃん
ずっと一緒にいる。
本当は私
琉と歩きたかったのにな。
浴衣可愛いなんて言わなくてもいい。
何か感想して欲しかった。
琉は
私に全然話しかけてきてない。
なんで…?
私に意地悪も命令もないなんて。
美佳ちゃんがいるから?
美佳ちゃんを
好きなの…かなぁ?
やきもちやきな私は
どうしようもない。
すると
「瑞穂ちゃん浴衣すごく綺麗だね?」
拓君は突然私に言って来た。
………えっ!?
た、拓君〜!?


