幼なじみはご主人様!?








『今すぐ俺の部屋に来い。』



着替えが終わるとちょうどいいタイミングで琉からトランシーバーで連絡があった。


琉が私と連絡するために持たせたトランシーバー。


「了解」


私はそう言うと慌てて部屋を出た。


何を命令されるのかな…



琉はくだらない事でも命令するからなぁ…



ドキドキしながら琉の部屋に向かう。







〈コンコンッ〉


琉の部屋の前に着くと私は琉の部屋のドアをノックした。



「入れ。」


むっ…言い方が…



〈ガチャ〉


私は琉の部屋に入る。


琉はベッドで寝転んでた。


「お、来たな?部屋の掃除してくれ。」



琉は私が来るなり言う。


「はいはい。」


掃除用具取りに行かなきゃだ。


「早くしろよ?掃除したら、何してもらおうかなぁ〜」



琉はにやっと笑って私を見る。


――ドキッ


む、むかつく…


なんでドキッとするの〜!?


「掃除用具取りに行きますんで。」


私はそう言うと琉の部屋を出る。


琉にドキドキは絶対嫌なのに!



二人きりだとドキドキだよ〜


琉はむかつく幼なじみ。



そうだよ…うん!



あんなのにドキドキしたら負けだ。


頑張るよ、私。


私は掃除用具を取りに行った。




掃除機とモップと雑巾を私は取った。


琉の部屋は広いんだよね。


色々使われちゃうよ、今日は。









「戻りました。」


私は琉の部屋に戻ると言う。


「じゃあまずは掃除機かけて。そのあと床をモップで拭いて、雑巾で窓拭き。」



琉は指示する。


琉はいいよね。


指示するだけでベッドの上で何もしないでいられるから。


お坊ちゃまは違うな〜


私は琉を見る。


眠たそう…さっきも寝たけど。


「掃除機、かけて大丈夫?眠いんだよね?」


私は琉に聞く。