なっ……
それはないよ〜。
まあ
そうだよね。
琉にとって私はどうでもいいかも。
なんかへこむ。
すると
「初めまして。島津拓也の妹の島津美佳です。よろしくです!」
「あ、はい…」
拓君の妹さんは笑って挨拶してくれた。
茶色い髪をおだんごにして瞳はぱっちりしてて背は低くて白地に青い花の浴衣だ。
体は細いし、守ってあげたくなるような可愛い感じの女の子。
私より可愛いかも…。
「琉さん!」
拓君の妹の美佳ちゃんは琉と腕を組みべたべたしてる。
げっ…
い、いきなりライバル…。
もしかして
琉の好きな人って美佳ちゃん?
可愛いし。
もし、私がべたべたしたら琉は離れるかも。
やきもち妬いちゃうよ…。
「美佳ちゃん浴衣可愛いじゃん。」
………えっ……
美佳ちゃんに琉が言うのが聞こえた。
美佳ちゃんと琉は親しそう。
何あれ…。
琉、でれでれ?
妬いちゃうよ…かなり。
触れないでよ…琉に。
琉も楽しそうにしないでよ。
私…
こんなにやきもちやきだっけ…?
前には琉と美佳ちゃん。
後ろでは私は拓君と並んで歩く。
お祭りなのにテンション上がらない。
美佳ちゃんと琉は楽しそうだし、拓君とは気まずいし。
私…どうしたら…。
すると
「瑞穂ちゃん、こないだはごめん。」
「えっ…」
私は突然謝ってきた拓君を見る。
「いきなりあんなの。最低だよな。瑞穂ちゃんはあんな事したって振り向かないのに。」
「拓君…。」
「もうあんな事はしない。だけど瑞穂ちゃんを諦められない。」
「えっ……」
「ごめんね。困らせて。」
「う、ううん…」
「今日は気まずいのは嫌なんだ。だから楽しくやろ?」
「う、うん。」
私が言うと拓君は笑った。
拓君…。


