幼なじみはご主人様!?





――喜美子さんの部屋。


「瑞穂ちゃん浴衣可愛いわね。」


「は?」


喜美子さんに着付けられながら言われた。



「きっと周りの男の子がほっとかないんじゃない?ナンパされたり。」


「いやいや。」


恋愛経験ろくにないもん。


告ってきたのは拓君のみ。


まあ私の隣にはいつも琉がいるから。


「浴衣、苦しくないように工夫するわね。あ、あとこれもあげるわ。」


「えっ……」


喜美子さんが私に見せたのはビーズで出来たカラフルな花の髪飾りと浴衣と同じ柄の巾着。


「可愛い!ありがとうございます。」



私が言うと喜美子さんは笑った。


「瑞穂ちゃんの浴衣見たらさすがの琉もいちころね。」


「ないですよ。琉は。」


琉がそうなったらおかしいよ。


ドキッとして欲しい気持ちはあるけど


琉は私を女として見てないもん。


「瑞穂ちゃん、自分に自信もつのは大切な事よ?」


喜美子さんは私に言う。


「えっ……」


「瑞穂ちゃん綺麗になってきたわよ。」


「ふ、普通ですよ。」


「そうかしら?」


「えっ……」


「恋をすると綺麗になるのは本当なのよ?」


「こ、恋だなんて…」


「瑞穂ちゃん、わかりやすいわよ?」


「は、はい?」


拓君や奈美だけじゃなくて喜美子さんももしや…!


「瑞穂ちゃんはそのままでも大丈夫よ。頑張ってね。」


「えっ…」


「さて、髪やりますね。」


喜美子さんはそう言って私の髪をいじる。



喜美子さん


私の気持ちわかってるとか?


そりゃあ


そうだよね。


奈美いわく私はわかりやすいらしい。


あー…だめだめだな、私。



気付いてないのは


琉だけ…?


「瑞穂ちゃん、メイクもしてあげるわよ。」


「あ、ありがとうございます。」


喜美子さんに綺麗にしてもらってるけど



琉には届かないかな?


私の頑張りが。