――翌朝。
「川端おはよう!」
「おはようございます琉様。」
今日も琉にトランシーバーで起こされ学校へ。
川端さんに今日も送ってもらう。
「さあさあ、お乗り下さいませ。」
川端さんに言われると後ろの席に二人で座る。
今日は夕方に祭りに行く。
ドキドキだよ、ある意味。
「川端〜今日、お祭り行くんだ。川端は行かないのか?」
「はい。今日は奥様の送り迎えの仕事が…」
「大変だな。ばあさんと行きたかっただろ?」
「り、琉様。」
「図星だろ〜?」
琉は川端さんと楽しそうに話してる。
琉ってば川端さんからかってるよ。
「夏祭り、楽しそうでいいですね。楽しんで来て下さいね。」
「おうよ。祭りにはハンバーグはあるのか?」
「琉様、それはないですよ。」
琉…マジで行った事ないもんね。
ハンバーグってどんだけ好きなんだよ。
私は笑う。
「じゃあ何があるんだ?」
「たこ焼きや焼きそばが定番ですよ。他にもかき氷などありますが。」
「かき氷食ってみてぇんだよな。食った事ねぇし。」
「冷たいですよ。」
琉は川端さんとお祭り話で盛り上がる。
琉はお祭りわくわくなんだろうね。
行った事ない場所で食べた事ないものを食べたり、した事ない事をしたり。
新鮮なんだろうな。
私は初めてお祭りに行った時の記憶はないや。
でも琉は高校一年で初めてだから。
私も久しぶりだから嬉しいな。
だけど
気まずいのが拓君。
あと
琉の事が好きな拓君の妹さんが来るという事。
なんか色々複雑。
楽しくやれるといいけどなぁ。
学校から帰ったら喜美子さんに浴衣着付けてもらうんだぁ。
楽しみ。
浴衣着るの久しぶり!
琉の反応がかなり気になる。
多分
からかうかもだけど。
なんか期待してる自分もいる。


