花散らしの雨

倉敷……

元、クラスメイトだ。
入院してるって言ってた……

「は……?」

状況が把握出来ない。
後ずさって、扉の外に掲げてあるネームプレートを見上げた。



『 203 倉敷 涼太 』




「ぇぇえくっ倉敷?!なんで美輪と?!」

「何驚いてるんだよ意味分かんねーし。俺の見舞じゃん?」

「いやいや分かんねーの俺の方なんだけど!俺美輪追いかけて来ただけだから!」

美輪と同じすげー端正な顔に相反したこの口調。
倉敷、まじ久しぶり……

ん? 美輪と同じ?



美輪は俺の登場にびっくりしたらしく、呆然な顔をしていた。


「え、おまえ美輪追いかけて来たって、ストーカーか何かですか?お兄ちゃんは許しませんよ」

「おっおまえが兄貴?!はぁあ??」

待て待て、意味が分からん、まじで。
ちょっと俺に時間をくれ!

「桂って…お兄ちゃんの知り合いなの?!」

とにかく…俺はこいつ、美輪の兄倉敷を知っている。

「そーだよ〜美輪、高一の時の同じクラス」

特別仲がいいってわけじゃなかった…や、なんつーか、普通のクラスメイトで。
勿論たまに話すし、こいつは見ての通り…いや、外見からは掛け離れてやたら気さくだった。

そして……


『好きだよこれ、かなり』


俺の絵を褒めてくれた奴だ。