「それにかっちゃん……おま、絵、酷……」
「言うな!それは言うな!!」
分かってる。
俺は…言う割りにあまり、絵が上手くない。
「あまり?!ちょっ前見た絵凄かったぜ団子が並んでてさぁぁ」
「俺のモノローグを読むな!!」
「それを河原の石だって……じゃあ河は?っつったら…おま、蕎麦みたいなやつが河………ブフゥ!!!」
拓造は凄い顔で思い出し吹き出しをした。
「るっせぇよ黙れ!!前回はクロッキーだけだったろ、今日は色着けるし…ってかおまえ部練いーのかよ!」
「あっ便所行ってくるって来たのに!長いとウ〇〇だと思われる!!」
「思われろ」
「あーんかっちゃんの意地悪ぅ!」
駆け足で去っていく拓造の後ろに、きもいぞ…と投げた。
相変わらず変な奴。
ま、絵が下手なのはまじだから何言われてもいいけどさ…
でも描く!!
「さーて」
出だしから中断した俺の至福の一時。
気を取り直して、左手でクロッキーエンピツを握りしめた。
ほのかな風に舞う花びらは、なんかいい。
別の世界に来た様な気にさせる……
ぅわ、俺メルヘンだな。
下描きはクロッキーでザカザカと描いて、終わったら修正、水彩を置き滲ませていく…
この独特な味が出る描き方が、今の俺の手法だ。
もっと細かいものは下描きの時点で尖った鉛筆で整えていく…んだけど…
まぁまだ早いな。
左手じゃ。
「ぅおー桂(かつら)が居る!!!」
今度は横から声が響いた。
なんなんだ今日は。
皆テンション高いな…
「また絵描いてんの?」
「吉沢…おまえサッカー部だったっけー」
スケッチブックに目を落としたまま俺はわざと分かってる事を言う。
「ぅわ寂しい事言うなよーってか桂、サッカー部来てくれよ〜!この前の試合、ヘルプマジ助かったし!!なんで美術部〜〜?!」
歎く吉沢。
俺が運動神経悪くない割りに運動部に入らないわけ…理由は……
「いや、俺美術好きだもん」
「知ってるよ〜〜」
項垂れる吉沢。
こいつもおもろい奴だ…
「言うな!それは言うな!!」
分かってる。
俺は…言う割りにあまり、絵が上手くない。
「あまり?!ちょっ前見た絵凄かったぜ団子が並んでてさぁぁ」
「俺のモノローグを読むな!!」
「それを河原の石だって……じゃあ河は?っつったら…おま、蕎麦みたいなやつが河………ブフゥ!!!」
拓造は凄い顔で思い出し吹き出しをした。
「るっせぇよ黙れ!!前回はクロッキーだけだったろ、今日は色着けるし…ってかおまえ部練いーのかよ!」
「あっ便所行ってくるって来たのに!長いとウ〇〇だと思われる!!」
「思われろ」
「あーんかっちゃんの意地悪ぅ!」
駆け足で去っていく拓造の後ろに、きもいぞ…と投げた。
相変わらず変な奴。
ま、絵が下手なのはまじだから何言われてもいいけどさ…
でも描く!!
「さーて」
出だしから中断した俺の至福の一時。
気を取り直して、左手でクロッキーエンピツを握りしめた。
ほのかな風に舞う花びらは、なんかいい。
別の世界に来た様な気にさせる……
ぅわ、俺メルヘンだな。
下描きはクロッキーでザカザカと描いて、終わったら修正、水彩を置き滲ませていく…
この独特な味が出る描き方が、今の俺の手法だ。
もっと細かいものは下描きの時点で尖った鉛筆で整えていく…んだけど…
まぁまだ早いな。
左手じゃ。
「ぅおー桂(かつら)が居る!!!」
今度は横から声が響いた。
なんなんだ今日は。
皆テンション高いな…
「また絵描いてんの?」
「吉沢…おまえサッカー部だったっけー」
スケッチブックに目を落としたまま俺はわざと分かってる事を言う。
「ぅわ寂しい事言うなよーってか桂、サッカー部来てくれよ〜!この前の試合、ヘルプマジ助かったし!!なんで美術部〜〜?!」
歎く吉沢。
俺が運動神経悪くない割りに運動部に入らないわけ…理由は……
「いや、俺美術好きだもん」
「知ってるよ〜〜」
項垂れる吉沢。
こいつもおもろい奴だ…



