「あたしはその大切な人が、スオウ ケイの絵で感じた事を知りたいの」
美輪は微笑む。
「あたしは絵を見ても、たんにキレイとかカンタンな事しか思わなかった…でもその人は、絵を見てもっといい事を思ったはずなの」
あ…
笑っているのにまた、淋しそうな顔…
「その人がスオウ ケイの絵を見て何を思ったのか、考えてたの」
「…美輪」
「へへっなんかあたしらしくなかったね!」
にこっと笑い美輪は普段の感じに戻る。
今のが美輪の心の中で悶々としてる事か…?
…しかし美輪があの絵を知ってるとは。
驚きだ。
「あー美輪がその絵見てたなんてちょっとショック」
「え、なんでよ」
俺は止まっていた左手の絵筆を奮い立たせる様に握り直す。
「だってこの俺の絵と比べられたら天と地の差だし」
自嘲な言葉を冗談めいて言ってみたのに、美輪は真剣に俺を見た。
「それはそれでしょ。美輪は桂のその絵好きだよ。ほしいって思ったくらい…何かを感じたんだもん」
「……!」
どうしてこいつは、こうはっとする事を言うんだろう。
「……あ」
美輪はふと目を丸くした。
「桂の絵見てると、あたしも何かつかめそう!ねぇ!なんかすごい感じがした今!!」
「わっ、ちょ、急に飛び付くな危ないだろがっ!」
突然目の色を変えてきた美輪にも驚いたが、もっと驚いたのは別の事。
こんな俺の今の絵でも、美輪には少しでも伝わるものがあった事…
…美輪の思ったままを言ってくれた感想が、凄く嬉しい。
「…はは」
…絵って、上手いとか下手とかじゃないんだよな…たぶん…
気持ちがあれば……
なぁ……俺も絵の事を、何か掴めそうな気がするよ……
「時に大切な人って誰だよ」
「教えなーい」
「ケチだな」
「うふっ」
美輪は微笑む。
「あたしは絵を見ても、たんにキレイとかカンタンな事しか思わなかった…でもその人は、絵を見てもっといい事を思ったはずなの」
あ…
笑っているのにまた、淋しそうな顔…
「その人がスオウ ケイの絵を見て何を思ったのか、考えてたの」
「…美輪」
「へへっなんかあたしらしくなかったね!」
にこっと笑い美輪は普段の感じに戻る。
今のが美輪の心の中で悶々としてる事か…?
…しかし美輪があの絵を知ってるとは。
驚きだ。
「あー美輪がその絵見てたなんてちょっとショック」
「え、なんでよ」
俺は止まっていた左手の絵筆を奮い立たせる様に握り直す。
「だってこの俺の絵と比べられたら天と地の差だし」
自嘲な言葉を冗談めいて言ってみたのに、美輪は真剣に俺を見た。
「それはそれでしょ。美輪は桂のその絵好きだよ。ほしいって思ったくらい…何かを感じたんだもん」
「……!」
どうしてこいつは、こうはっとする事を言うんだろう。
「……あ」
美輪はふと目を丸くした。
「桂の絵見てると、あたしも何かつかめそう!ねぇ!なんかすごい感じがした今!!」
「わっ、ちょ、急に飛び付くな危ないだろがっ!」
突然目の色を変えてきた美輪にも驚いたが、もっと驚いたのは別の事。
こんな俺の今の絵でも、美輪には少しでも伝わるものがあった事…
…美輪の思ったままを言ってくれた感想が、凄く嬉しい。
「…はは」
…絵って、上手いとか下手とかじゃないんだよな…たぶん…
気持ちがあれば……
なぁ……俺も絵の事を、何か掴めそうな気がするよ……
「時に大切な人って誰だよ」
「教えなーい」
「ケチだな」
「うふっ」



