あたしをベッドに座らせ、何やら携帯を開いた蓮弥。
メールのチェックでもしてるのかな。と思ったら、すぐに携帯を閉じ、
「うん、俺。明日朝練ないから迎えに来るわ」
ボスっとあたしの隣に腰掛けた。
……は?
言葉の意味を理解できず、首をかしげているあたしに、
「8時15分でいいよな、ちゃんと待ってろよ?」
不安そうな顔をしながらあたしに視線を向ける。
「えっと……え。それって、一緒に学校行く。って……こと?」
まさかと思って聞いたのに、うん。とまさかの即答。
あたしは大丈夫だから。そう言ったけど
「俺が大丈夫じゃないの」
と、意味不明な返答。
何それ。とあたしが笑うと、
急に目の前が真っ暗になり、何が起こったのか分かんなくてパニック状態のあたしに
「俺……。」
とすぐ横から聞こえる蓮弥の声。
蓮弥に抱きしめられているんだ。
声が聞こえ、一瞬で理解する。
目の前には、蓮弥の制服。そして甘い香水の匂い。
初めての出来事に少し戸惑いながらも、今日はじめて会った人に抱きしめられている事が不快じゃないことと、何でこうなっているのかということに少し驚く。
でも、先ほど大笑いしていた人とはまるで別人。そんな蓮弥に少し不覚ながらもドキッとしてしまう。
そして何故か。蓮弥のつけている香水のせいなのか、甘い気持ちになってきてしまう。
「俺さ……好きかも。」
「……は?」
その言葉であたしの頭の中は真っ白。
っだから。とムシャクシャしたような声で
「だから。莉歩のこと、俺。好きだわ」
