お試し恋愛



「居眠りかぁ。でも……間に合って良かったねっ」

「あ、うん。」

優姫の机の方に向き、話を続ける。

「理矩が自転車の後ろ乗せてくれてさぁ。」

珍しくない?と聞こうとして口に出そうとした瞬間

「え、なになに!莉歩、理矩君と一緒に来たの!?」

あたし達の話を聞いていたのか、クラスの女子達が小走りで机の方にやって来た。

その様子に驚きながらも、うん。とだけ返事をすると

「いいなぁ~莉歩。朝から幸せだね~」

「羨ましい~」

とみんながそれぞれ話し出す。

なんでこんなに理矩は人気なのだろう、と疑問に思っていたら

「ねぇ。理矩君って、彼女居るのかなぁ?」

とさっきまで友達と話していた女子が聞いてきた。

「えっと……居ない、みたいだよ?」

何故かは分からないけど疑問形で返すと

「やった!じゃああたし狙っちゃおうかな~」

「え、あたしだって」

「あたし、告っちゃおうかな~」

どうやら理矩のファンらしい子達は勝手に盛り上がっていた

はぁ。とため息を漏らし視線を下に落とすと