「それでは、帰りの会を終わりにします。」
担任の声と共にクラスメート達が走り出す。
帰宅する人、先生たちにお別れをいいに行く人。みんな、バラバラだ。

わたしは、小走りしながら窓の外をチラッと見つめた。


「深澤、みんなに囲まれてる。」

深澤の周りには数人の生徒が居た。
楽しそうに話してる姿をみたら、少し
胸が痛んだ。


―早く行かなくちゃ―


朱菜たちがいるのも気にせず
無我夢中で外に向かった。


だいすきな、だいすきな、先生の元に。




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