ふと、我に返るとやっぱりそこは体育館で。
好きすぎて、どうしたらいいか解らなかったあの頃の辛さなんてほんの序の口程度だったかもしれない。
今目の前にいる深澤は近いはずなのに
とても、遠い存在に見える。
「いい、学校生活を送ってください!!」
深澤の言葉に、わたしは、本当にお別れなんだって改めて思う。
これから先、深澤がいない学校生活なんて想像つかない。
授業の担当を受け持っていた深澤の授業をもう聞けないなんて。
もう、話したりあの笑った顔も見れないんだ。
本当にお別れなんだ。
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