明るい茶髪をワックスで立て、耳にはピアス。整った顔立ち。 チャラ男が1人混ざっていたのだ。 さすがに私は知らないよ。 一応、真面目で通っているんだから。 ここは都内の公立高校。進学校で頭のいいこが通う高校。 あんなチャラ男がいる場所じゃない。 そう思いながら彼を見ていた。 しばらく、彼を見ていると彼と目が合った。 ニコッと微笑んだ彼。 口パクでなにか言ってる。 首を傾げると今度はゆっくりと口を動かした。