「は?」
「俺は高1から高2の間結愛と付き合ってた。」
「一真くん!その話は…」
「一真…どういうことだ?」
「結愛…ごめん。俺が高1の時…」

*…*…*…*…*…*…*…*

〜一真side〜
「な、一真。今日俺んち来ねー?」
「あー…どーせおまえ兄妹喧嘩の仲裁のためにそれ言ってんだろ」
「えへ。ばれた?」
「えへ。じゃねーよ」
「頼むっ!こんなこと頼めんの一真しかいねーんだよ!」

俺がいま会話してるこいつは山吹翔。
翔は妹の山吹結愛と喧嘩して俺に仲裁に来いと言うのだ。
その喧嘩の内容は妹の結愛が兄のシスコンぶりに嫌気がさして『うざい』と言われ言いあいになったらしい。
ただのシスコンバカだ。

「わかった。行くよ。」
「おしっ!ありがとー一真っ!あ、でもおまえ…結愛に惚れんなよ?」
「は?何言ってんだよ。このシスコンが。」

そんな話をしながら翔の家に向かった。

「結愛?ただいまー」
「妹帰ってんの?」
「うん。くつあるし。」

翔に続いて家にあがる。

「おじゃましまーす。」

2階にあがり妹の部屋らしきドアの前で立ち止まる。

「結愛?話があるんだけど…」

ドアが開いて中から妹が出てきた。
これが俺と結愛が初めて会った瞬間だった。