この子もけっこうカワイイ顔してるんだよね

うちの中学じゃ ベスト5に入ってる

あたしは言った

「そうだね~
あたし 頭悪いからそのへんのことは考えてなかったけど
そう思えばおかしいよね?」

「でしょ?
例えば 前の中学で相当ヤバい事やって転校をして来たってありえるじゃん?」
裕美が言った
「そうそう
マジ そんな奴だったらヤバいよ!
関わらない方がいいんじゃない? 麻里」

と 言ったのは難波奈那

この子は普通の平凡な顔
でも 性格はすごくいい子

明るいし 社交性あるし

嫁さんにするならこんな子だよね?

あたしは無言でうつむいた…

そんな中 ひとりだけ攻めに賛成みたいな言葉を放ったやつがいる

あたしの仲間でゆいいつの男 篠原 尋

こいつはパッキンで耳にピアスいっぱいつけてる

いかにも不良っぽい子

でも この子も性格はメッチャいいやつ
なんつーか 処世術っていうのにたけてるってとこがあるんだよね

母子家庭育ちだからいろいろ苦労もあるんだろうなと思う

「俺はさ
あの態度はフェイクだと思うよ
よくはわからねぇけど 何か事件とか起こして転校みないな事じゃなくて 別の理由があんだろ…
イジメられて転校つうタイプでもなさそうだし…
理由が他にあるなら別にそんなの気にする必要ないんじゃねぇの?」

尋の言うことはもっともに思えた

他の3人もそうだねと言う風にうなずいた

綾が言った

「とにかく 作戦練り直そう
今日 うちに来ない?
部屋で改めて相談て事にすれば?」

綾の言葉に一同はうなずいた

そして 綾の家にみんなで向かった