私の手を取ると、

透哉が歩き出した。

「みんなの前で、なんてこと」

「みんなの前だからだよ」

「・・・・」

透哉が微笑んだ。


「これでもう、アイツも美鈴に

手は出せない♥」


「私…学校行けない」

「そん時は、辞めちまえ!

オレが嫁さんに貰ってやるから♥」



・・・・・


私の苦労が・・・


「ウソだよ。ちゃんと、卒業しろよ!

なんかあったら、オレが守るから」

・・・透哉。