馬車が出発してから早三時間。

「ねえ・・・カイト・・・?」
「はい。マリア様。」
「・・・まだ・・・?」
「後一時間ほどでございます。」

・・・・・・・・・飽きた・・・

「寝るからついたら起こして。」

一言そういうと
うとうと・・・

私はすぐに

眠りにおちた・・・。



「・・・リア様。マリア様!!」
「う・・・ん・・・。なあに?」
「つきましたよ。」


ここが・・・ヒューズ国・・・。


馬車から降りて

フラフラ歩くと・・・


ドンッ


誰かにぶつかった


ドサッ


尻餅をついた私に
彼はいった・・・


「申し訳ない。怪我はありませんか?」


「私こそごめんなさい。」


慌てて謝る私


「マリアさん?」


「えっ?どうして私の名前・・・?」