-理事長室前-

コンコンッ

「失礼します理事長、いえ……叔父さん」

「あげはも翔も久しぶりだな!元気にしてたか?にしても姉さんには俺が理事長ってことを言わないでって言っといたのに…驚かしたかったから」

「お母さんからは聞いてないよ…大体想像はついた…けど、男装していてもあたしがあげはって分かったんだね?」

「もちろん♪」

この、やけにテンションの高い男の人は正真正銘お母さんの弟だ
今年30歳になったばかりでまだまだ若い…ちなみにあたしのお母さんはあたし達を16歳のときに産んでいるので今年32歳だ…まわりに比べたら親が若いほうだと思う

「あげは達のクラスは1-Sだ!頭脳、運動神経、容姿、家柄、喧嘩…のいずれかが優れている者が入るクラス…あげは達には一応頭脳で入ってもらうつもりだが…(まぁ、どれも当てはまってる…ブツブツ)」

「ん?最後のほうよく聞こえなかった…」

「や、なんでもない…1-Sには全国NO.2の族青嵐を含めた、沢山の族がいるから2人とも充分気をつけるように…お前らが喧嘩が強いのはよく知っているが、お前達は東城財閥のご令嬢とご子息である上に、あげはは東城組の後継ぎだ…そのことを秘密にするかはお前達次第だが、その情報を嗅ぎつけた族や他の組がいつ襲ってくるかはわからない…充分気をつけるように」

「「わかってます」あっ、ちなみにあたしは東城 咲夜って偽名を使うから!黒炎の翔と話しても不審に思われないように翔のいとこって設定にしとくね。2人とも間違えてあげはって呼ばないように…組のことは秘密にするつもり」

「「了解」」