コンコンッ

「お父さん、お母さん入るよ?」

ガチャッ

「あら、あげはおはよう!今日は2人に大事な話があるの♪」

「大事な話?仕事のことじゃないの…?」

先に来ていた翔の隣に座りながらお父さんに聞いた

「あぁ…全く関係ないわけじゃないんだが、仕事の話ではない」

じゃあなんの話かなぁ…お母さんの雰囲気がどことなくウキウキしてる気がするんだけど…

「あなた達2人には、琴吹高校に通ってもらうつもりよ?」

「高校?あたし達もう大学を卒業してるんだし、行く必要なくない?」

「それに…こないだみたいなことにまたなるかもしんねぇし」

あたしのあとに続いて言った翔の言葉に頷いた

こないだみたいってゆうのは、つい先日高校を退学されたことのこと…
あたしが、ナンパされてる女子生徒を助けようとしたら自分までナンパされてしまい、反抗したら殴られそうになったので逆に殴っちゃったたんだ…

あんまり目立つ行動はしたくなかったんだけど、不可抗力だししょうがないって思っていたのに、相手の男が「勝手に殴ってきやだった」って学校側に言ったため誤解されて、即退学ってわけ…

まぁ、女の子の方は怖かったのか口が聞けなくなっちゃってたし、しょうがない…
逆に、入学して2日で退学って自分に感心してるくらいだ(笑)
庇ってくれた翔まで退学にさせられたのは腹がたったけど