……。
その後、買い物を終えて部屋に戻った私たちは借りてきたDVDを見ることに。
色彩が美しいファンタジーもの。
だけど私は前に見たことがあったから、映画よりも隣に居る龍輝さんをこっそり観察することにした。
子供のように夢中で見てる龍輝さん。
…また龍輝さんと一緒に居られるようになってよかった。
……沢良木先輩のこと、元カノさんのこと…、私が知らないことはきっとまだまだたくさんある。
でも…、それでもいいのかもしれない。
“過去のことよりも、お前と一緒に生きてる“今”が大事だろ。”
…嬉しいな。
凄く幸せ…ううん、幸せすぎる。
「………」
そっと、龍輝さんに寄りかかってみる。
そうすると龍輝さんは、もっと近くに来るようにと肩を抱く。
……私と龍輝さんの“今”がここにある。
「…大好き」
映画に夢中になってる龍輝さんに、その言葉は聞こえなかったかもしれないけれど。
だけど、幸せなのは変わらない。
その幸せを体いっぱいに感じながら、そっと静かに目を閉じた。



