…そう言った私を見る龍輝さんは、小さく息を吐いてから隣に座った。
「…とりあえず、メシ食えよ」
出来立ての天ぷらを目で促し、龍輝さんは無言で食べ始めた。
だから私も、龍輝さんと同じように無言で箸を進める。
…そして何も話すことなく、あっという間に食事が終わった。
龍輝さんはいつにも増して片付けが早く、食器もあっという間に洗い終える。
そして…、ゆっくりと私の向かい側に腰を下ろした。
「今日、泊まっていけば」
「……え?」
「外、もう真っ暗だし。
それにこのまま帰したら、また何も話さないまま終わるだろ」
……確かに、時間だけはずいぶん経った。
このまま帰ったら結局また何も聞かないまま離れることになるから…、だから龍輝さんの言葉は理に適ってる、かもしれない。
……そりゃあ色々話したいし、せっかくの夏休みだから一度くらいは龍輝さんのところに泊まってみたいとは思ってたけど…。
でも、こんな状況で「泊まっていけば」なんて言われてもね…。



