「…お前さ、俺にはなんの連絡もしてこなかったくせに大雅とは連絡取ってたんだ?」
「…へっ?」
…え、何?どういうこと??
「だって二人で出かけてたんだろ?
だから、連絡取ってたのかなーと思って」
「あっ…ち、違います!!
大雅さんとは、街で偶然会ってっ…別に連絡を取り合ってたわけじゃないですよ!!」
「…ふぅん」
さっきと同じように、またジッと私を見る龍輝さん。
「た、龍輝さんこそ、何も連絡くれなかったじゃないですかっ…!」
と、ついそう言ってしまった私に、龍輝さんはビールをグビリと飲んだ後に言う。
「…別に、連絡するようなことなんてなかったし」
……そう言われたら、なんだかカチンと来てしまった。
「…龍輝さんて、いつもそうですよね」
出来上がったばかりの天ぷらを見つめながら、小さく言う。
「…用がある時以外は絶対にメールしてきませんよね」
「…絶対って。別にそんなことねーだろ」
「そりゃあ私がメールすれば返事はくれますけど。
でもそういうのじゃなくて、用が無くたって私は龍輝さんからメールしてきてもらいたいんです」
…本当はこんな風に言うつもりじゃなかったのに、なのに言葉は止まらない。
「私が連絡しなきゃ龍輝さんは連絡してきてくれない。
それってなに? 私ってなんなんですか?
…龍輝さん、自分勝手過ぎますよ」
そんな風に言った私に、龍輝さんは小さく息を吐いた。
「俺がそういう人間だって知ってて付き合ってんじゃねーの?」
「………」
…そんなことを言われたら、ますますカチンと来てしまった。



