違和感覚えるのは、このイケメンの顔が微妙に幼いからかもしれない。
下手すると中学生とでも間違えられそうな程、こいつは童顔なんだ。


なんて考えている間に、もうクラスは目の前。
俺は滝夜の腕を取って「3年C組」と描かれたドアを開ける。


クラスはシーンと静まり返り、視線がグサグサと突き刺さる。

ふっ、俺みたいなのが注目されるのは珍しい事だ。


「早く入って来い!」
クラス前で足を止めてる滝夜の腕を強く引っ張ると、慌てて入ってきた。
そんでもって壇上に上がるよう指示して、俺は自分の席に座る。


酷い?これぐらい普通だ。
こいつだって自分のやるべき事は分かってるはず。


「名古屋から東京に引っ越してきた、滝夜 理玖です!」


ほらな。


ここまでは予定内。
だが、次からは全くの予想外だった。


「え、まさかRIKU?!」
「ウソっ!」
「キャァアアアアア!!」


女子か悲鳴があがった。
色をつけるなら黄色だ。



「そう、女子の皆は分かると思うけど、モデルのRIKUだぜ。
よろしくな!あ、惚れちゃだめだぜ?俺がカッコ良くてパーフェクトな男ってのは分かっているが、只今恋愛お断り中なんだ」




も、モデルだと?!
そして…ナルシスト?!!