ま、まさかの栗原さん…!!
でもっ、大野木クンは真面目そうだな!眼鏡だし!メガネ君とは仲良くなれそうだぜぃ。

ミヤノさんにヤナギダ君、生徒会からはお別れだけど、また素晴らしい絵を見せてくれよなっ!うぅ…またも生徒会メンバーが消えてゆく。悲しきことよ。


「しゅーんーっ!」

またまた感傷に耽っていると、後ろから聞き慣れたイケメン様の声が聞こえてきた。
振り向くと、キラキラ王子様スマイルを撒き散らしてるイケメン様が。
いつも通りの滝夜の声とテンション。だけど一部おかしい。そう、めっさ変だ。

「瞬、次は副会長のビジュアル対決だから、多分必要ないけど応援よろしくな!」
「あー、うん…。滝夜、服が……」
「これか?ファッションショーっぽくしたいからって言われたから私服なんだよ」

滝夜の服が制服ではない。かなりオシャレになっちまってる。
白のタンクトップに黒いの長いカーディガン。ダメージジーンズに黒いブーツ。頭には黒のハットが被ってある。あ、胸元には何気にシルバーネックレスが!

ナニコレ。ダレ?モデルサン?
いや、滝夜はRIKUってゆうモデルらしいんだけど。
は?これが私服?マネキン全身購入したんじゃ?
…もーいい。俺、滝夜とは絶対私服で遊ばねぇ。


「お、もうそろそろ時間だから行ってくるわー」
「負けてくれると嬉しいなぁ」
「しゅーん、俺が負けるわけないがん?」

はははー、ですよねー……。ドヤ顔も見事に決まってた滝夜は、急ぎ気味に舞台袖に向かった。
…これでまた、生徒会メンバーが消えてゆくのかなぁ。
いや!我が副会長、フジ君も中々かっこいい方だと思うぞ!!


少しの期待を胸に、フジ君の出番を待つ。
おっ、きた!………ダサい。
めちゃくちゃダサいっすフジ君。ごめん、いくらなんでも私服でシャツinはないよ。

フジ君の次がー…滝夜じゃないですか。
うわわわっ、女子'sの歓声が黄色い!フジ君、引きたて役って感じになっちゃったね…

これも生徒の投票で決めるらしい。
うん、滝夜だな。女子の支持率がな、うん。


フジ君、君ともお別れだけど、君となら私服で一緒に遊んでもいいと思うんだ!
あ、でも、ちょっと他人のフリしたいかも。



第三回戦
現副会長vs副会長立候補者

立候補者、滝夜 理玖の勝ち