「凛李愛ちゃん!!ねぇ篠宮くんと付き合ってるってほんと!?」
「う、うん…」
「やっぱり!実は私ネズミの国で凛李愛ちゃんと篠宮くん見かけたんだよね。手繋いでたし付き合ってるのかなって思ってたけどほんとだったんだね!」
「私は夏祭りで見かけたよ!その時も手繋いでたけど、あの時から付き合ってるの?」
「いや…その時はまだ…」
「篠宮くんと凛李愛ちゃんって大物カップルだね〜」
「篠宮くんに彼女できるの嫌だったけど、凛李愛ちゃんなら納得〜」
「どっかの誰かが篠宮くんの彼女になるのは許せないけど凛李愛ちゃんならいいかな〜」
「凛李愛ちゃんなら文句なしだね!」
よかった…
やっぱりあたしくらいの美貌を持っていれば誰も妬んでこないのね。
「凛李愛ぁぁぁああ!!!」
「琉生!おはよう」
琉生は慌ただしく教室に入ってきた。
「篠宮と付き合ったってほんと!?」
「あ、うん!1番に報告できなくてごめんね…」
「そんなことはいいの!!それより!おめでとう、凛李愛!」
「琉生…ありがとぉ〜」
"おめでとう"って琉生の言葉がとても嬉しかった。
「琉生大好きぃ〜〜〜」
「私だって凛李愛愛してるよ〜〜〜」
人目も気にせずあたしたちは教室で抱き合った。
琉生はいつからあたしの気持ちに気づいていたんだろう…