[凛李愛side]
今日は夢みたいなことが立て続けに起きた1日だった。
朝、起きると目の前には篠宮 莉央がいて。
しかもキスで起こされて。
お昼にはオムライスを作ってくれて。
ネズミの国でデートしてくれて。
普段の篠宮 莉央なら絶対につけないだろう耳のカチューシャもつけてくれて。
おまけに手まで繋いでくれて。
幸せだったな…
まだ帰りたくない…
「ずっとこのままでいれたらいいのに…」
「え?」
「あ、ううん。なんでもないの」
つい思ったことを口に出してしまった。
「お城、綺麗ね」
日が落ちてライトアップされた大きなお城を眺めて言う。
「凛李愛…」
「なぁに?」
「俺と付き合う?」
「…?」
「俺も好きなんだよ、お前のこと」
「え…?」
嘘…
何…?
何が起きてるの…?
「俺だって最初は顔しか好きじゃなかったし、中身なんて好きになるつもりなかった。でも今は…お前の全部が好きなんだよ…」
これって…
告白…?
「あた、あたしも…!あたしも、好き…!」
「…知ってる」
「え?」
「ふっ…泣くなよ」
知らないうちに溢れていた涙を拭ってくれる篠宮 莉央。
「凛李愛…俺と、付き合ってくれる?」
「はい…うぅ、ふぇ…」
「だーから、泣くなって」
そう言ってぎゅっと抱きしめられる。
「ふぇっ、う〜〜〜」
抱きしめられて人目も気にせず更に泣いてしまったあたしを篠宮 莉央は泣き止むまでずっとポンポンと頭を撫でながら抱きしめてくれていた。
「泣き止んだか…?」
「ん…」
「凛李愛、顔上げて…」
「…ッ!!」
顔を上げると落とされるキス。
お城の前でキスって…
お姫様みたい…
今までで1番優しいキス。
1番幸せなキス。
今まで生きてきた中で、今この瞬間が1番幸せ…
「あ、そうだ、これ…」
「…?」
「一応クリスマスだし?これやるよ」
そう言って篠宮 莉央がポケットから取り出したのは…
「ネックレス…?」
雪の結晶をモチーフにしたシルバーのネックレス。
「可愛い…今つけてもいい?」
「あぁ、つけてやる」
篠宮 莉央につけてもらったネックレスはあたしの胸元でキラリと光る。
「嬉しい…ありがと。でもあたし何も用意して…」
「あぁ、それは気にすんな」
「でも…」
「じゃあ凛李愛からキスして?」
「ふぇっ!?」
「クリスマスプレゼント、凛李愛からのキスがいいんだけど」
「う…」
あたし何も用意してないし…
今はキスするしか…
「あの、じゃあちょっと屈んでもらってもいいかしら…?」
「ん?あぁ届かないのか。ほら」
そう言ってあたしがキスしやすいように屈んだ篠宮 莉央。
「目、瞑ってて…?」
素直に目を閉じた篠宮 莉央の唇に一瞬だけ唇を合わせた。
「〜ッ////」
恥ずかしい〜////
「……」
精一杯やったつもりなのに篠宮 莉央はなんだか不満そうな顔。
「な、何か不満でも…?」
「短い」
「えっ、あっ!?」
頭の後ろに手を回されたかと思うと次の瞬間には重なる唇。
「ん〜〜〜////」
く、苦しい…!
あまりの長いキスに息が続かない。
「ぷはっ!」
やっと解放されたかと思うと
「息くらいしろよ…」
「んんっ!?」
再び重ねられた唇。
キスの最中に息ってどうやってするの!?
「わぁ…ママ!あの2人王子様とお姫様みたいだね!」
そんな子供の声が近くでしてハッと我にかえる。
そういえばここは公共の場であって、ましてやネズミの国…
周りには軽く人だかり。
は、恥ずかしい…!!!
「…帰るか」
「う、うん…////」
今日は夢みたいなことが立て続けに起きた1日だった。
朝、起きると目の前には篠宮 莉央がいて。
しかもキスで起こされて。
お昼にはオムライスを作ってくれて。
ネズミの国でデートしてくれて。
普段の篠宮 莉央なら絶対につけないだろう耳のカチューシャもつけてくれて。
おまけに手まで繋いでくれて。
幸せだったな…
まだ帰りたくない…
「ずっとこのままでいれたらいいのに…」
「え?」
「あ、ううん。なんでもないの」
つい思ったことを口に出してしまった。
「お城、綺麗ね」
日が落ちてライトアップされた大きなお城を眺めて言う。
「凛李愛…」
「なぁに?」
「俺と付き合う?」
「…?」
「俺も好きなんだよ、お前のこと」
「え…?」
嘘…
何…?
何が起きてるの…?
「俺だって最初は顔しか好きじゃなかったし、中身なんて好きになるつもりなかった。でも今は…お前の全部が好きなんだよ…」
これって…
告白…?
「あた、あたしも…!あたしも、好き…!」
「…知ってる」
「え?」
「ふっ…泣くなよ」
知らないうちに溢れていた涙を拭ってくれる篠宮 莉央。
「凛李愛…俺と、付き合ってくれる?」
「はい…うぅ、ふぇ…」
「だーから、泣くなって」
そう言ってぎゅっと抱きしめられる。
「ふぇっ、う〜〜〜」
抱きしめられて人目も気にせず更に泣いてしまったあたしを篠宮 莉央は泣き止むまでずっとポンポンと頭を撫でながら抱きしめてくれていた。
「泣き止んだか…?」
「ん…」
「凛李愛、顔上げて…」
「…ッ!!」
顔を上げると落とされるキス。
お城の前でキスって…
お姫様みたい…
今までで1番優しいキス。
1番幸せなキス。
今まで生きてきた中で、今この瞬間が1番幸せ…
「あ、そうだ、これ…」
「…?」
「一応クリスマスだし?これやるよ」
そう言って篠宮 莉央がポケットから取り出したのは…
「ネックレス…?」
雪の結晶をモチーフにしたシルバーのネックレス。
「可愛い…今つけてもいい?」
「あぁ、つけてやる」
篠宮 莉央につけてもらったネックレスはあたしの胸元でキラリと光る。
「嬉しい…ありがと。でもあたし何も用意して…」
「あぁ、それは気にすんな」
「でも…」
「じゃあ凛李愛からキスして?」
「ふぇっ!?」
「クリスマスプレゼント、凛李愛からのキスがいいんだけど」
「う…」
あたし何も用意してないし…
今はキスするしか…
「あの、じゃあちょっと屈んでもらってもいいかしら…?」
「ん?あぁ届かないのか。ほら」
そう言ってあたしがキスしやすいように屈んだ篠宮 莉央。
「目、瞑ってて…?」
素直に目を閉じた篠宮 莉央の唇に一瞬だけ唇を合わせた。
「〜ッ////」
恥ずかしい〜////
「……」
精一杯やったつもりなのに篠宮 莉央はなんだか不満そうな顔。
「な、何か不満でも…?」
「短い」
「えっ、あっ!?」
頭の後ろに手を回されたかと思うと次の瞬間には重なる唇。
「ん〜〜〜////」
く、苦しい…!
あまりの長いキスに息が続かない。
「ぷはっ!」
やっと解放されたかと思うと
「息くらいしろよ…」
「んんっ!?」
再び重ねられた唇。
キスの最中に息ってどうやってするの!?
「わぁ…ママ!あの2人王子様とお姫様みたいだね!」
そんな子供の声が近くでしてハッと我にかえる。
そういえばここは公共の場であって、ましてやネズミの国…
周りには軽く人だかり。
は、恥ずかしい…!!!
「…帰るか」
「う、うん…////」

