俺様VSお嬢様

[凛李愛side]

布団を4つ、ぴったりくっつけて敷いたら篠宮 莉央が何か言いたそうな顔をしたけれどすぐに諦めたみたい。


それからあたしたちはテスト勉強を再開した。


「あれ…ここ、どうだったかしら…」

「なになに?凛李愛ちゃんでもわかんないとこあるの!?」

「凛李愛がわかんないとこなんて私らがわかるわけないし、わかるとしたら…」


3人の視線が1人へと集まる。


「何?」

「篠宮しかいないっしょ」

「莉央、凛李愛ちゃんに教えてあげてー」

「あっ、別に大丈夫だから…!」


篠宮 莉央が自分の手を止めてまで人に勉強を教えるような奴じゃないってことは十分わかりきっている。


「…どこ?」

「ぇ…?」


嘘…

教えてくれるわけ…?


「あ、こ、ここなんだけど…」

「これ?」

「…ッ////」


一気に距離が縮まる。


「ここは〜を代入して〜になるから〜で…」


か、顔近すぎ…////

せっかく教えてくれてるのに集中できない…!


「〜ってことになるんだけど…お前聞いてる?」

「あ、あぁ!わかったわ!もう大丈夫!ありがと!!」

「今の説明なんのこと言ってるのか全っ然わかんなかったんだけど」

「やっぱ学年1位と2位はレベルが違うね〜」


…ほんとは集中できなくてなんにも頭に入らなかったなんて口が裂けても言えないわ…